【魅惑のマッスルビーチ】スラム街から文化の地に、そして観光地へ。

Athletic young handsome sweaty man short haircut with naked body training with barbell at the seaside in a daylight on a beach.

みなさんは「マッスルビーチ」って聞いたことはありますか?

筋肉モリモリのボディビルダーみたいなマッチョマンしか入ることができない、会員限定のプライベートビーチでしょうか・・・?

言葉の意味をそのまま捉えて、そんな変な想像を想像してしまう方もいるかもしれません。

実は、アメリカ合衆国はロサンゼルスにある、ベニスビーチいう砂浜の一部が、マッスルビーチと呼ばれています。

ではなぜマッスルビーチと呼ばれているんでしょうか?色々と気になりますよね。

今回はロサンゼルスのマッスルビーチとはどんな場所なのか、ご紹介したいと思います。

【そもそもベニスビーチとは】

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マッスルビーチの前にそもそもベニスビーチを知らない、という方も多いと思いますので、まずはそちらからご紹介します。

ベニスビーチとはロサンゼルスの地元の人々に昔から愛されてきたビーチで、近年はガイドブックに掲載されるなど観光客にも高い人気を誇っています。

なぜアメリカにあるのにベニス(イタリアの有名な観光都市・ヴェネツィアの英語名)なのかというと、かつてヴェネツィアを模したアトラクション施設、「ベニス・オブ・アメリカ」があったからなんです。

この施設がオープンしたのは1905年のことでした。当時は本物のヴェネツィアのような運河や桟橋が作られ、ゴンドラに乗ることも出来たそうですよ。

一時は多くの観光客を集めたベニスビーチ(ベニス・オブ・アメリカ)ですが、同じロサンゼルスにディズニーランドができたことで段々と廃れていき、1950年代には老朽化が進んで荒廃し、スラムのようになってしまいました。

しかし治安が悪かった分住宅も安く、ベニスビーチ周辺は若い芸術家が多く集まる場所へと移り変わっていきました。

その結果1960年代に流行したヒッピー文化など、文化の発信地へと変貌を遂げたのです。

現在のベニスビーチで楽しめるのも、ヒッピー文化などに影響を受けた自由な雰囲気

いたるところにカラフルなグラフィティが描かれ、個性的なストリートパフォーマンスを見ることができます。

【マッスルビーチとはこんなところ】

ではそんなベニスビーチの中にあるマッスルビーチとはどんなところなのでしょうか?

筋肉モリモリのボディビルダーが集う場所、という想像は実はそれほど間違いではありません。

ビーチ沿いのコンクリート道に突如として現れる野外ジム、それがマッスルビーチの正体なんです。

ダンベルやバーベルなどの筋トレ器具が設置されており、ロサンゼルスの太陽を浴びながら筋トレに励むことができるんです。

多くのボディビルダーたちが日々このマッスルビーチで理想の肉体を目指してトレーニングをしています。

『ターミネーター』などの映画作品に出演したことで知られる俳優・ボディビルダーのアーノルド・シュワルツェネッガーも、かつてこのマッスルビーチを利用していたことは有名で、マッスルビーチは筋トレジムとしてだけでなく、観光地としても高い人気を誇っています。

実は使用料を払えば誰でもマッスルビーチを利用することが出来るんですよ。

1日パスが10ドル(日本円で約1050円)なので、日本のジムより非常に安い金額設定になっています。

もしご興味があれば、観光ついでに筋トレをしてみるのもいいかもしれませんね。

【マッスルビーチへの行き方】

では最後に、マッスルビーチ(ベニスビーチ)への行き方をご紹介します。

おすすめなのが、電車を使う方法。バスのように降りる場所が分からなくなって困る心配がありません。

ロサンゼルスのダウンタウンからエクスポラインという電車に乗り、「ダウンタウン・サンタモニカ」という駅で下車します。

だいたい50分程度乗っていれば到着します。運賃は1ドル75セントで、乗車時間を考えるとかなりお安い価格設定だと言えますね。

【まとめ】

ビーチに突如現れる野外ジム、マッスルビーチ。

ロサンゼルスを観光なさる際は、是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

他では味わえない独特な解放感を堪能できますよ!

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